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カリキュラム

科目一覧

科目群 A

科目名担当教員概要
イノベーションマネジメント三宅陽一郎
吉田 敏
現代のイノベーションを成功裡に導くようマネジメントしていくためには、その本質を理解することが大前提となる。本授業では、様々な社会的、経済的、文化的、技術的条件(コンテクスト)のもとで現れる、多様なイノベーションの 「ありよう」、「やりよう」 をマネジメントする視点から理解することにより、イノベーションの本質を理解していく。ここで、イノベーションのありよう (what to innovate) とは、イノベーションが引き起こす変革の内容や、変革が社会や当事者に対してもつ意味を指す。一方、イノベーションのやりよう (how to innovate) とは、イノベーションのプロセスや、そのプロセスを進める組織の様態を指す。
技術開発組織論吉田敏技術倫理・技術革新の両輪を持続的に発展させていくことができる組織の構築・マネジメントの手順・手法について事例を通じて学ぶ。
技術・製品開発マネジメント上村務技術が重要な差別化になるビジネスを対象に、技術戦略の考え方と製品開発の方法について、基本的な考え方について概観する。さらに現在重要に なっているデジタルビジネスに焦点を当てこれらの考え方の適用や課題、考え方の拡張について学ぶ。コースは基本的な考え方と手法、ケーススタ ディ、そしてチームプロジェクトより構成する。
技術ロードマッピング中島正樹技術経営において重要な戦略方針を記述する技術ロードマッピングについての講義と演習。手法の体系的な理解、産業界全体のマクロなロードマップ の読み解きに続き、特定の企業を分析し、技術ロードマップを策定するグループワークを行う。ロードマップの戦略的重要性の理解と、演習による 実践段階の肌感覚の体感を重視する。
Innovation and Entrepreneurship(英語科目)各務茂夫有効なビジネスプランを作成するという実践を通して、高度成長企業を起業するために必要な知識と方法を身につけるための教育プログラムである。 イノベーションにおいて起業家精神が果たす役割についてもグループで討議する。
Advanced Technology Management (英語科目)坂田一郎
杉山昌広
This course covers various concepts essential for technology management at an advanced level. The topics include stages of innovation, startups and entrepreneurship, modularity and architecture, absorptive capacity of firms, and national innovation systems.
フィンテックによる金融イノベーション茂木源人Fintech の概要と金融機関におけるブロックチェーン活用事例、ブロックチェーン技術を活用した事業アイディアの創出法、スケーリング問題と サイドチェーン技術、ウォレットとセキュリティ、暗号資産と DApps ゲーム、仮想通貨取引所、などフィンテック、特にブロックチェーン技術に主眼を置いた第一線の実務者によるオムニバス講義。
Economics of Innovation Policy and Management(英語科目)元橋一之This course is designed to guide graduate students to learn the core literature and academic foundations of innovation policy studies. The course will primarily focus on the economics of technological innovation, intellectual property law, the concept of the system of innovation, and their relationship with the economic growth as well as the firm’s strategy. Students will gain the necessary knowledge for reconciling theories in the fields of innovation management and policy.
ディープテック起業実践演習坂田一郎
郷治友孝
中馬和彦
望月愛子
川上登福
事業会社との関わり及び実経営において求められるマネジメント知見のインプットを通じて、EXIT(M&A・IPO)を見据えた実践的かつ、グローバル視野でのアントレプレナーシップの習得を目指します。 特に、ものづくり・ディープテック起業も視野に入れているため、研究者の起業・アントレプレナーシップ醸成も推進します。
深層学習岩澤有祐
松尾豊
深層学習(ディープラーニング)の登場により、人工知能技術が飛躍的に向上し、産業や社会に大きな影響を与えている。機械学習・ニューラルネットワークの基礎から、深層学習の核心的技術、画像処理、自然言語処理、生成モデル、強化学習まで広く網羅した講義を行う。演習を通じた技術習得により実装力をつけることも目的とする。
データ駆動型起業演習松尾豊
田中謙司
吉田塁
木見田康治
実践的に起業を体験する演習を行う。現在、多くの産業で新しい事業を生み出すスタートアップが必要とされている。社会全体でも、新規事業の創造による産業の活性化への期待は大きい。本講義では、東大生らしい「データ駆動型」の事業立案を可能とするための手法や実例を紹介する。具体的なテーマに基づきグループで事業化案の策定を行う。これまでに多くのスタートアップを輩出した教員が講義全体の統括を行う、実践的な講義である。
データ駆動型事業立案演習松尾豊
田中謙司
吉田塁
木見田康治
現代社会において、データや技術を活用したビジネス・サービスの重 要性は益々高まっており、起業を通じた新規事業の創造による産業の 活性化への期待は大きい。 本講義では、データ駆動型の事業立案に活 用できる手法や実例の講義とともに、期間中に具体的なテーマに基づ きグループで起業にむけた事業化案の策定の実践演習を行う。 演習を 通して工学系特有の学生の強みとなりうる数字とデータによる客観的 な判断や技術(人工知能、ブロックチェーン等)活用する能力を強化 するとともに、一方で、弱みとなりうる実践 において不足しがちな能 力のメタ認知とその対策の習得を目的とする。
気候変動とアントレプレナーシップ梶川裕矢
村上進亮
世界が脱炭素化に向かう中、シリコンバレー含む海外ではClimate Tech分野に対して資金流入が著しく、起業家にとって注目の領域となっている。どのような技術シーズがあるのか、政策動向はどうなっているのか、どのようなスタートアップが海外で誕生しているのか、今後日本ではどのような領域でスタートアップの参入が考えられのか、講義と演習を通じて知見を深める。

科目群 B

科目名担当教員概要
企業戦略論小松原正浩
三谷宏幸
現代の企業における戦略の意義、内容、問題点を体系的に理解する。多面的かつ構造的な転換を余儀なくされている経営環境において、企業戦略に 何が求められているのかを把握したうえで、それに応える戦略策定の手法とその基盤となる戦略的な思考を講義した後、企業活動のさまざまな分野に おける具体的な戦略課題と先端の戦略手法について事例を交えて学ぶ。
財務・会計杉山慎治本講義では、企業における会計および財務の役割を、資金調達の方法、資本構成の最適化、企業価値の最大化などのテーマを通じて、理論、市場との関り、実務の面から整理し、将来経営者としてどのように活用するかを学ぶ。
俯瞰経営学 高貫吉信
野﨑大輔
現代経営に関する重要な基本概念を解説するとともに、実際の経営現場で活用されている主要な経営技法やプロセスを伝授することで、企業人に必要なビジネスリテラシーを育む。また、最前線の産業界の動向を共有して、今日の企業が直面する経営および組織課題についての理解を深めることで、経済・経営に関する高い問題意識と洞察力を涵養することを目指す。
Risk and regulatory policy (英語科目)岸本充生The intended learning outcomes for this course are to enable students to gain a clear understanding of the idea of "risk" in a diverse range of subjects; develop a sense of how to formulate risk regulations in various fields in an evidence-based way; gain an understanding of the utility of and methods for conducting a regulatory impact analysis/assessment (RIA); and acquire the ability to analyze real risk issues in a consistent way to facilitate the preparation of better regulatory policies.
グローバル生産システム青山和浩
江口隆夫
グローバルに展開する生産システムを構成するエンジニアリングチェインとサプライチェインの2つのチェインに関連した内容を講義する。前半は、 製品設計開発とグローバル生産システムにおける、生産システムと製品情報、製品系列設計/モジュール設計、プロセス・モデリングと組織マネジメントに関する内容を学ぶ。後半では、消費活動とグローバル生産システムと題して、需要予測と生産計画手法、効率的な都市のエネルギーの供給、小売流通システムなどの内容を事例研究と共に学習する。
Web 工学とビジネスモデル関喜史
松尾豊
インターネットにおける検索エンジンやSNS、Eコマースなどのさまざまなサービスに関わる、基盤技術ならびにビジネスモデルについて学習する。インターネットを使った新しい事業を立ち上げるための知識の習得を目指す。
Risk Management(英語科目)村上進亮
茂木源人
リアルオプションによるプロジェクトのリスクマネジメント、コーポレートファイナンスや技術戦略による企業のリスクマネジメント、エネルギーセキュリティに代表される国家のリスクマネジメントといった異なる階層のリスクマネジメントについて、その考え方と価値を評価する手法を学ぶ。
金融レジリエンス情報学和泉潔金融市場における情報技術の最新事情、市場への人工知能応用を紹介する。講義内容には、市場分析のための機械学習やデータマイニング、人工市場シミュレーションによる市場分析などが含まれる。
先端エネルギー技術経営と政策茂木源人
化石燃料から再生可能エネルギーまで、多岐に亘るエネルギー源個々の最先端技術と将来展望を俯瞰するとともに、エネルギーを取り巻く地政学や わが国のエネルギー政策の実情を理解する。
Empirical Methods in Applied Economics (英語科目)吉田好邦Starting from a basic statistical method such as OLS, students of this course learn how to develop statistical models that explain observations well. Based on a basic knowledge of statistics, we focus more on the practical aspects of statistical analysis than on the mathematical background. Students use available statistical software, such as Excel, Python, R, and Stata, while learning which method should be employed for a particular type of empirical dataset.
物流マネジメントと経営田中謙司
川崎智也
柴崎隆一
グローバル化により経済活動が大規模化する一方で、世界の事象が互 いに密接に影響しあい需給が大きく変動する不確実性の高い時代とな ってきている。このような事業リスクの大きな時 代において需給変動 を吸収するための物流とそのマネジメント法、さらには迅速に変化を 捉えることができる物流データの経営意思決定への活用可能性につい て最新の事例を踏まえながら 理解することを目指す。また、サプライ チェーンマネジメント、輸送観点に着目した国際物流を最新事例を踏 まえながら解説する。
Global Logistics (英語科目)柴崎隆一
田中謙司
川崎智也
The aim of this course is to allow students to comprehend global logistics from many viewpoints, including its component elements and spatial structure, through lectures provided by professors and guest lecturers as well as presentations made by students. The lectures include an introduction to the history of global logistics, intermodal and land bridge transportation, resource shipping and the Northern Sea Route, China's BRI and logistics policy, logistics in developing countries, international cooperation in the logistics field, global supply chain management, and global value chains.
計算社会科学浅谷公威計算社会科学とは社会現象を計算科学的に解明するアプローチです。人間の行動データの蓄積とそれに伴う理論的な発展により社会現象の理解が進みつつあります。集団現象一般の統計的性質や複雑ネットワーク解析などの基礎理論および様々な応用事例を紹介します。
ビジョナリー・スタートアップ
〜起業の理論と実践~
今野 穣
深川康介
野本遼平
柴田尚樹
本講義では、起業・スタートアップに関心がある学生が「大いなる一歩を踏み出す」ための理論と仲間を提供する。以下を通して、上場やグローバル起業を具体的に考えられるようにする。 1.起業・スタートアップの根幹となる「組織・事業・ファイナンス」の3領域での実践的フレームワーク 2.ユニコーン企業経営者・スタートアップ経営者から直接学ぶ機会 3.同期学生・ベンチャーキャピタリストとのネットワーク
Deep Dive into the Entrepreneurial Mindset and Process (英語科目)山川恭弘Deep Dive into the Entrepreneurial Mindset and Process “Everything we have by way of modern convenience and technology was enabled directly or indirectly by an entrepreneurial process and endeavor.” The main objective of this course is to explore series of questions in the world of entrepreneurship. What is entrepreneurship? Who is an entrepreneur? Are you? How do you generate ideas? How do you evaluate an opportunity and assess its feasibility? How do you effectively pitch and deliver your initiative to stakeholders? What does it take to create a movement/momentum? What if you fail? Ultimately, we will take a deep dive into the entrepreneurial mindset to addresses the questions above. We will examine these inquiries through a combination of theory and practice.

科目群 C

科目名担当教員概要
イノベーションと知的財産妹尾堅一郎次世代の産業生態系を見通したイノベーションを展開するために必要な、基本的なビジネスモデルとそれを支える知財マネジメントについて、多くの事例を通じて学習・考察する。
企業価値と知的財産渡部俊也
一色正彦
技術がどのようにして企業価値へ貢献できるのか、そのメカニズムを、さまざまな知的財産と企業価値との関係と、知的財産に起因する無形資産の金 銭的価値評価手法を通じて理解する。具体的には、(1)無形資産と知的財産の概念の理解、(2)特許、ブランド、著作権、営業秘密と企業活動、(3)知的 財産価値の評価方法、(4)知的財産を尺度とした技術の評価事例の理解(演習)、(5)知的財産価値を高める戦略 などについて、講義と演習を通じて 理解を深める。
知的財産経営渡部俊也技術経営に必要と考えられる、特許、著作権、営業秘密やデータ利活用契約などに関する知的財産の一連のマネジメントを理解する。具体的には知財制度の中で企業が利用可能な選択肢は何か、そして最適な選択肢を選択するための決定プロセスを、特許制度の理解と、具体的な事例による学習を手段として理解することを目的とする。
International Intellectual Property Management(英語科目)渡部俊也様々な知的財産制度において仕組みを理解し、実際のビジネスにおいてどのような活用が求められるのかについて、講義およびケーススタディー、トピックスに対応した企業の関係者を交えたセッションや、各種ケース討論などを組み合わせ、グローバルビジネス遂行に必須な知的財産問題の理解を深める。
科学技術・産業政策論坂田一郎
丸山剛司
データ駆動型のイノベーションやサイバー・フィジカルの融合が進む中、より良い未来社会につながる科学技術・産業政策の新設計が求められている。社会システムの設計論を中心に、講義、討議、グループ演習を組み合わせた授業を行う。
Global Business Strategy and Policy(英語科目)元橋一之グローバルビジネスを理解する上で重要な全体戦略、事業投資、戦略アライアンス、マーケティングなどの各項目について、理論に関する講義、ケーススタディ、ケースに対応した実務家からの講義を組み合わせ、グローバルビジネスの実態を学ぶ。対象地域としては、中国やインドを中心とした新興国を取り上げる。
Science, Technology and Public Policy(英語科目)松尾真紀子
城山英明
Alberto ALEMANNO
This course deals with a wide range of issues, from the local level to the global level, faced at the interface points between science, technology, and public policy from the comparative perspectives of Japan, the US and Europe. It addresses key theoretical issues surrounding science and technology and provides students with the tools and frameworks necessary to analyze them, such as risk assessment/management and transition management.
科学技術イノベーション政策研究松尾真紀子
木見田康治
柴山創太郎
科学技術イノベーション政策について、官公庁や調査研究機関等において政策形成やそのために必要なエビデンスの構築に携わる知識を学び、科学技術イノベーション政策を研究する際に重要な論点を俯瞰する。加えて、これらを実践知とするため、科学技術イノベーション政策について、政策プロセス・制度またはエビデンス構築を対象に、グループワークを中心とした事例研究を行う。
知識社会マネジメント佐々木一イノベーションの成功確率を高める活動は、知識創造社会における価値の源泉となる。多様な分野が枠組みを超えることで創造される知識が価値となる一方で、ただ知っているだけに留まる知識の価値は相対的に低くなる。このような社会においては、科学技術はもとより広い意味での知識の生産、活用のリテラシが不可欠である。本講義では、価値観の変化と価値の拡大を伴い変容しつつあるポスト資本主義社会において、有効となるコンピテンシを個人・企業・国家と地球の観点で身につけることを目的とする。
人工物を創出するための理解Ⅰ



人工物を創出するための理解Ⅱ
近藤伸亮
太田順
梅田靖
青山和浩

太田順
梅田靖
人工物の創造におけるシンセシスの科学的な理解を、座学および実践型グループ演習(Project Based Learning: PBL)により深める。特に次世代 モノづくり技術習得のための集中講義を遂行する。Learning factory 環境下で、情報化技術等を用いた生産システム設計、管理を演習形式で実践的 に獲得する。
資源経済システム(循環資源編)村上進亮本講義は資源経済システム:天然資源編と交互に開催されるものであ り、双方を受講することで、天然資源、循環資源の区別無く、金属鉱物を 中心とした資源利用の社会的な側面を、経済性評 価、市場、制度などを通 して学ぶことを目的とする。 循環資源側では天然資源編と比較すると制度 や社会的側面が強くなる一方、Circular Economyと言った最近の社会動向 とその中で生まれつつあるPSS(Product Service System)といったビジネス モデルについても学ぶ。
資源経済システム(天然資源編)村上進亮本講義は資源経済システム:循環資源編と交互に開催されるものであ り、双方を受講することで、天然資源、循環資源の区別無く、金属鉱 物を中心とした資源利用の社会的な側面を、経済性評 価、市場、制度 などを通して学ぶことを目的とする。 天然資源側においては、昨今 SDGs などの社会動向の中でその利用が持続可能な成長の妨げにならな いようにどのように扱われていこうとしているのかを学ぶとともに、 資源固有のプロ ジェクト評価、また鉱物資源を中心とした商品市場の 特殊性や分析手法等について身につけることを目的とする。
サステナブル・サービスデザイン木見田康治
西野成昭
村上進亮
現在、人口増加等に伴い資源利用量は増え続けており、大量生産・大 量廃棄を前提とした一方通行の経済システム(リニア・エコノミー) は限界を迎えつつある。このような背景から、製品や 資源の価値を長 期にわたり維持する循環型の経済システム(サーキュラー・エコノミ ー)が注目を集めている。サーキュラー・エコノミーが従来の循環型 社会などの取り組みと異なる点は、 製品や資源の循環を通じて環境負 荷の削減だけでなく、経済活動の拡大も同時に実現することを目的と していることである。そのため、サーキュラー・エコノミーは企業の 経営における意思 決定に対しても大きく影響を与える。 本講義では サーキュラー・エコノミーの実現に向けたモノとサービスづくりの基 本的な考え方と、その実践方法について学ぶ。そして、サーキュラ ー・エコノミーを実現する手段の一つであ る製造業のサービス化と製 品サービスシステム(Product-Service Systems: PSS)を理解した上 で、その設計と環境・経済評価のための手法を学習する。さらに、実 際の企業における新規 サービス事業の設計演習を通じて PSS の設 計・評価における実践的な能力を身につける。
IIndustrial Ecology and Input-output Analysis(英語科目)龍吟(ロン イン)Industrial Ecology is a growing field that models sustainable industrial systems based on natural systems, redesigning resource, material, and energy flows to minimize environmental impacts and waste. Using the principles of industrial ecology, the course teaches the fundamental tool of Input-Output Analysis for quantitative sustainability assessment. Additionally, the course covers how Input-Output Analysis enables further analysis of the equilibrium relationship between national economy sectors, and its extension to account for interindustry activities associated with environmental pollution generation and abatement.
日本の未来と個人の役割宗像直子
西田亮介
島田和久
日本は内外環境の激変に直面している。新しい環境への適応が遅れ、国富を生み出す力が翳っていけば、自国の安全を維持できなくなるリスクが大きくなる。個人の多様なニーズに合わせて働き方や社会規範意識が柔軟に変化しなければ日本を生活・就労の場として選ぶ人口が減っていく。内外に山積する課題をどう克服できるのか。様々な専門分野を横断して俯瞰する事で、それぞれの課題の基本的な構造と異なる分野の変化が相互に関連し合っている状況を学ぶとともに、国が直面する課題を自分事として捉え、日常の多忙の中でも内外の環境変化を注視していくことの必要性を認識する。公共政策に様々な立場の個人がどう関われるか、そのような個人の取り組みを支えるための仕組みについて考察する。

必須

科目名担当教員概要
Quantitative Methods for Management and Policy Analysis(英語科目)西野成昭
森純一郎
柴崎隆一
浅谷公威
経営や政策に関わる基礎的な数理的手法を習得することを目的とする。講義内容は、(1) 最適化手法、(2) 意思決定理論、(3) シミュレーション手法、(4) 情報処理手法、(5) 交通系モデルと分析手法 の5つのパートから構成されている。各回の前半は講義形式で各トピック の内容が説明され、後半では関連する演習課題等が出される。自身で演習等の問題を解くことでその手法の習熟度を高め、応用力を身につける。