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本専攻について

本専攻の理念

キャッチフレーズ

社会的価値を創出する技術経営戦略学

専攻理念

企業経営における技術の活用を論じる狭い意味での技術経営から脱却し、技術の活用や価値の発揚の在り方を社会全体から俯瞰的に捉え直し、グローバルな問題解決に貢献する社会的価値創出を理念とする。

技術経営戦略学専攻の位置付けと存在意義

技術経営分野は、MOT (Management of Technlology) という名で、いくつかの大学で専門職教育プログラムとして実施されており、また、経営一般に関してはMBA (Master of Business Administration) として多くの大学等で教育が行われている。一方で、TMIは下図に示すように、通常のMOTがフォーカスする研究開発や製造プロセス、商品開発戦略等の分野に加えて、国家や経済社会全体といったマクロの視点も取り入れ、企業における技術の価値だけではなく、国家や社会における技術の価値も視野に入れた学術領域であると考える。すなわち、技術、経済・経営、社会にまたがる多様な視座に基づく教育、そして国際化の進む社会課題の解決も視野に入れた領域横断的研究を目指すのが、本専攻である。

図:技術経営戦略学専攻の位置付け

 このような専攻が社会で求められる背景は、国際化の進展、国を超えて輻輳化する経済活動や社会活動、急速に進展する技術、そしてその中でさらに必要とされるイノベーションとそのための視点の多様性といった観点が挙げられる。グローバルな経済環境で発展していくにはイノベーションの成否が鍵である事は周知の通りであるが、現在は経済活動の社会のオーバーラップが拡大し、現代社会が直面するグローバルな課題の解決と持続的な経済活動との同時達成を実現することが急務となっている。加えて、イノベーションの多面的な側面がより顕在化しつつある。一般に、新しい技術が価値を創造し社会変革をもたらし得るが、単なる科学技術的視点のみならず、社会技術まで含めて考慮する必要がある。さらには、技術により解決しなければならない問題は、SDGsに代表されるように地球的な規模となってきており、社会経済システムという環境条件との相互作用も深く考えなければならない。
 すなわち、産業単位、国単位、あるいは専門分野単位だけでの理解では不十分な世界になってきた現状こそが、工学系の専門性をより積極的に活用し価値につなげることを目指す本専攻の必要性となっているのである。 

教育の目的

工学系研究科が掲げる「専門性と総合力を兼ね備えた社会で活躍できる人材の育成」(工学系研究科規則第1条の2)の一端を技術経営戦略学の教育体系によって担うものであり、以下の3つを本専攻の教育目的とする。

  • 1. 技術に関する高度の専門知識を有し、俯瞰的視座から経済・経営のメカニズムを見極め、社会全体に豊かさをもたらす価値創成戦略の構想力と行動力を兼ね備えた次世代の技術経営戦略リーダーの養成
  • 2. 技術経営戦略学の体系化とそれを担う若手研究者の育成
  • 3. 経済・社会におけるグローバルな問題解決を目指し、学理の壁を超えた学問的挑戦

本専攻が提供する教育の特徴

教育目的の達成のため、以下の点を重視した教育提供を行なっていることが本専攻の特徴である。

  • 既存の体系化された学問分野に加え、プロジェクト演習に重きをおいたカリキュラムを構成しており、表層的なテクニックを学ぶのではなく、「論理的思考・洞察力・企画力」といった基礎能力の涵養を重視している。
  • Global Business Strategy and Policy」の講義に代表されるように、産学連携による実践的な学習支援を行なっている。
  • 公共政策大学院や政策ビジョン研究センター等の部局間連携により、工学系で学ぶ専門的な個別技術の分野と、経済学、経営学、公共政策学等の学理を融合することを目指す。
  • 多様なバックグラウンドを持つ学生間で相互啓発し、多様性の中で常にイノベーティブな意識とリーダーシップを身に着けることができる教育環境を目指している。
  • 「海外研修」の科目が用意されており、実際にシリコンバレー等へ訪問・見学し、先端のイノベーションを実際に自分の肌で感じることができ、国際的視野を獲得できる。
  • 国際技術経営プログラムにより留学生を多数受け入れており、半分近くの科目を英語で行うなど、国際的環境下での学習をサポートしている。
  • グループワークや企業人による特別講義も多数用意し、ビジネス現場の対応、企画力や構想力といった社会人としての基礎能力強化を考えたカリキュラム構成になっている。